こんにちは
kaochanです。
今日はお野菜のこと、主にお野菜を簡単に沢山食べられるスープのレシピを書いていきます。
お野菜には栄養がありますが、ほとんどはビタミン類で、そのビタミンのほとんどの成分は、空気や熱によって溶け出したり損なわれるのです。
日本には昔から【鍋料理】がありますね。
鍋料理は簡単お手軽に色々な食材が食べられるだけでなく、熱に弱く水分に溶け出してしまう、ビタミンBやCをスープごと食べられるので、非常に優秀な食材の使い方のお料理なのです。
それと同じように、野菜を使ったスープも、汁ごと全部食べるわけですから、お野菜の栄養を丸ごと食べられるということですね。
長生きスープ
まず私がもう10年くらい作り続けている、【長生きスープ】です。
このスープは、元々は野菜室に少しずつ残ってしまったお野菜、例えば玉ねぎ、にんじん、キャベツ、牛蒡などを、まとめて何かにできないかしら?と思ったことから、出来上がったレシピです。
その後にどうせならもう少しバランスの良いスープにしたいと思い、大豆の水煮とこんにゃくを足してみたのです。
みなさんも聞いたことがある3大旨み成分というものがありますね。
グルタミン酸、イノシン酸、グアニル酸です。
長生きスープには、この3つの旨み成分がすべて含まれます。
グルタミン酸は昆布、玉ねぎやにんじん、セロリ、トマトに多く含まれます。
そしてスープを煮る時に出し昆布を入れています。イノシン酸は鰹節や肉類、魚類に多く含まれますので、ベーコンを使いました。グアニル酸は主に干し椎茸、そして干したキノコ類全般に含まれていますので、このスープに使うしめじは、実は私は半干ししています。
半干しに関しては、また今度お話ししたいと思いますが、春から夏にかけてであれば、しめじや椎茸などは、ざるに広げてベランダなどに4〜6時間干しておけば良いのです。
それだけで栄養価も旨みもグーンと上がります。
このスープのポイントは、白ワインを加えたら、5分ほど蒸し煮にして、それぞれのお野菜から、水分と旨みを出してもらうことなんです。
そうすることで、野菜は柔らかく、スープにはたくさんの旨味と栄養が溶け出して、美味しいスープにしてくれます。
それらのお野菜とお豆などを使ったスープは、沢山作って冷蔵庫にストックし、食べる分だけ温め直して食べています。
おおよそですが冬から今くらいの時期までは、冷蔵庫で5日は持ちます。
夏場は3日で食べ切りたいので、量は加減してくださいね。
また、基本は塩味ですが、もしもたくさん作って、味に飽きてきたら、トマト缶などを加えてトマトスープにしても良いですし、食べる時にパルミジャーノチーズを振りかけたり、良質のオリーブオイルをひと回しすると、風味が変わって美味しいです。
こちらの作り方は4/21のInstagramに、作り方動画を投稿していますので、見ていただけるとさらにわかりやすいですよ。
新玉ねぎとウドのスープ
次はお友達から教えてもらった、【新玉ねぎとウドのスープ】で、どこかのレストランのスープだそうです。
教えてもらったとはいえ、作り方がわからないので、自分なりに試してみました。
こちらは材料が色々必要ないのですが、春の旨みがしっかり入って、そしてやはり、グルタミン酸、イノシン酸がたっぷりです。
写真では青菜は大根の董(とう)ですが、春なので春菊なども良いですね。ポイントは、スープだけど鰹出し汁を使うことで、更にイノシン酸アップ、優しい味わいの春のスープになります。
まるでロールキャベツ
最後はまるでロールキャベツのような、【まるでロールキャベツスープ】です。こちらのスープも、お友達が作っていたキャベツの豆乳スープからヒントをもらって考えました。
以前Instagramで動画を載せた、【ピチピチストックひき肉】を使えば、本当に簡単、ストックひき肉がない場合は、豚ひき肉か合い挽き肉に、塩胡椒して、玉ねぎと一緒に炒めてください。
もうほぼロールキャベツです!
それもたった20分で出来上がるなんて、
春キャベツがあるうちに、ぜひ試してもらいたいひと品です。
調味料に、メープルシロップとありますが、こちらはきび砂糖や蜂蜜で代用可能です。このスープのポイントは、短時間で春キャベツを煮すぎない事です。
いろいろな野菜の食べ方
最後になぜ野菜を色々と食べた方が良いのか?です。
食品にはそれぞれ色々な栄養素が含まれています。
お野菜の栄養の主たるものは、ビタミンとミネラルですが、それ以外にもたくさんの名もない栄養素も含まれているのです。
それらを複合的に摂取することで、ファイトケミカル(必須栄養素ではない栄養素)が沢山体に取り込まれます。
また食品から体に取り込んだ栄養素は、日々消化されて体の栄養になると共に、排泄もされます。
ということは毎日摂取する必要があるのです。
家計費を考えると、一度に数種類のお野菜を買うことは、不経済のようでもありますが、こうやって、残ったお野菜をスープにすれば無駄がなく体にも良いという、一石二鳥が叶うのです。
今日のレシピが、みなさんの暮らしを少しだけ豊かにする、お手伝いになっていたら嬉しいです。
次回は私のお気に入りの、キッチングッズや調理器具のお話をさせていただく予定です。